中国オンラインゲーム市場シェア57%を誇るTencentと提携・合弁した日本企業をまとめてみた
前回の記事(中国検索サービス最大大手のBaiduと提携・合弁している日本企業一覧 - ChinaStartup(中国スタートアップ))では、検索サービス最大大手のBaiduを取り上げました。今回は中国最大のコミュニケーションのプラットフォームであるWeChatを擁するTencentを取り上げます。最近だとSNSのイメージが強いTencentですが、中国オンラインゲーム市場シェア57%を占めるゲーム会社です。日本企業が中国ゲーム市場に進出する際にTencentとパートナーになることは必須。
今までどんな日本企業がTencentと連携してきたのかをまとめてみました。ケーススタディとして参考になれば幸いです。
引用:Tencent 腾讯
Tencentと合弁した日本企業
・D2Cが中国のスマホ向けゲーム市場に参入。上海東方明珠文化発展有限公司との合併会社を6月28日付けで設立 - 4Gamer.net
株式会社D2C(本社:東京都港区、代表取締役社長:宝珠山 卓志、以下D2C)は、中国本土におけるゲーム市場への参入のため、中国の大手メディア・文化産業グループである上海文化広播影視集団有限公司 (以下「SMG」)傘下の子会社上海東方明珠文化発展有限公司(以下「OPCD」)と、合弁会社 「上海东方明珠迪尔希文化传媒有限公司」を中国(上海)自由貿易試験区に6月28日に設立しました。
「上海东方明珠迪尔希文化传媒有限公司」は、自社によるゲーム開発をはじめ、D2Cや日本企業が開発したスマートフォンゲームのローカライズ、パブリッシング及び運営を行い、iOS端末・Android端末向けのプラットフォームを通じて課金ビジネスを展開、難しいと言われている中国でのゲームビジネスの成功を目指します。今回の設立にあたり、D2Cが40%相当額(20百万元)、OPCDが60%相当額(30百万元)をそれぞれ出資します。
・オプト、中国にて合弁会社を設立、テンセント/京東商城とeコマース領域において業務提携契約を締結 ~ eコマース出店企業向けにソリューションを提供する事で合意 ~ | インターネット広告代理店 オプト
株式会社オプト(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:鉢嶺 登、東証一部:証券コード 2389、以下オプト)の子会社である香港オプト(董事長:吉田康祐)は、中国深圳にて北京喜宝と合弁会社を設立、当該会社がテンセント及び京東商城と業務提携契約を締結し、テンセント及び京東商城によって共同事業展開されるeコマース領域において、eコマース出店企業向けにソリューションを開発・提供する事で合意致しました。
Tencentて提携している日本企業
・グリーが中国ネット最大手Tencentと提携【湯川】 | TechWave
今回の提携で、Tencentは既に公開されている「GREE Platform for smartphone」の仕様と「QQ Wireless Game Center」の仕様を共通化するとともに、日本のGREEパートナー企業に対し、ローカライズをはじめとする「QQ Wireless Game Center」上でのビジネス展開を支援する。これにより、GREEのパートナー企業は「GREE」に提供するスマートフォン向けソーシャルアプリを、一から開発することなく容易に「QQ Wireless Game Center」上に提供することが可能になる。また「Tencent Wireless Services Division」で人気のソーシャルゲームも、「GREE Platform for smartphone」を通じて「GREE」のユーザーに提供する予定という。
・ミクシィは反落、中国Tencentとモンスターストライクの中国・香港・マカオ展開で合意(M−ミクシィ) 2014年03月03日 - みんなの株式 (みんかぶ)
同社は2月28日、インターネットサービスの開発、運用開発のTencent社(深セン)と「モンスターストライク」の中国・香港・マカオでの事業展開について、基本合意をしたと発表した。
・【引け後のリリース】ガンホー・オンラインが中国テンセント社と提携 - 日本インタビュ新聞 株式投資情報
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>(JQS)は10日の大引け後、中国の総合的なインターネットサービスの大手プロバイダーである Tencent(テンセント社)との事業提携を発表し、人気ゲームの「パズドラ」(パズルRPG「パズル&ドラゴンズ」)を中国で配信するとした。中国市場向けには、テンセント社が独占的に『パズル&ドラゴンズ』を提供していく予定となる。
・中国テンセント、グリーとの業務提携を解消 / GameBusiness.jp
Tencentはグリーが2011年7月に中国・北京に現地支社「GREE Beijing, Inc. 」を設立するのに合わせて業務提携を行い、それ以来共同で中国におけるGREEプラットフォームの普及に務めてきた。しかし残念ながらヒットタイトルに恵まれず、つい先日突然GREE Beijing, Inc.の閉鎖が発表された。なお、これに伴いテンセント側の関連スタッフも全員解散するという。 一方、テンセントはスマートフォン向けメッセージングアプリ「WeChat」やインスタントメッセンジャー・コミュニティ「QQ」にて独自のゲームプラットフォームを運営しており、お互いが”ライバル”になりつつある状況も提携解消の一因と考えられる。
・ソニーミュージック、中国ネット事業でテンセントと提携 - WSJ
両社の16日の発表によると、テンセントは音楽ストリーミング配信サービス「QQミュージック」などで、ビヨンセ、ダフト・パンクといったソニー・ミュージックが抱えるアーティストのプロモーションを行う。またソニー・ミュージックの代理人として中国の他の音楽配信サービスとのライセンス契約交渉を担う。
・株式会社パピレス −ニュース・リリース− パピレス、中国インターネットサービス最大手テンセントと提携
パピレスはこの度、テンセントとの業務提携により、テンセントが運営する「QQ.com」内の漫画・アニメ配信ポータルサイト「テンセント動漫」へのコンテンツ提供を開始致します。 「テンセント動漫」では、中国国内の漫画をはじめ、香港、台湾、日本、韓国の漫画などを配信しており、今回パピレスでは、コンテンツ提供第一弾として、電子書籍オリジナルコミックシリーズ『Comic CYUTT』の提供を決定致しました。今後も各出版社と随時交渉・協力の上、コンテンツの提供を強化していく予定です。
・BookLive、中国でテンセントが開始するコミック配信サービスにビューワソリューションを提供 - ITmedia eBook USER
BookLiveは、中国のインターネットサービス企業である騰訊控股有限公司(以下、テンセント)が提供する集英社のコミック配信サービスで、スマートフォン向けのコミックビューワソリューションを提供する。 新サービスは、テンセントが1月17日から台湾/香港/マカオを除いた中国国内向けにスタートする。集英社が中国国内で正規出版している計11作品が、PCおよびスマートフォンで読めるサービスだ。
・ミクシィ、中国テンセントと提携 「モンスターストライク」を独占提供 | IT・情報通信業 - 財経新聞
ミクシィと、中国のテンセント(Tencent)は28日、スマートフォン向けゲームアプリ「モンスターストライク」の中国・香港・マカオでの事業展開で基本合意したと発表した。テンセントが「モンスターストライク」を、中国・香港・マカオに向けに独占提供するという。
・KDDI、中国最大のSNS事業者テンセントとスマホアプリで提携 | 2012年 | KDDI株式会社
KDDI株式会社 (本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 田中 孝司、以下、KDDI) と、騰訊控股有限公司 (英語名: Tencent Holdings Ltd 、本社: 中国広東省深圳市、代表者: 馬化騰、以下、テンセント) は、2012年2月14日より、auスマートフォンにおけるインターネットサービスの利用を拡大するため「モバイルQQ for au」を協業で提供します。 「モバイルQQ for au」は、auスマートフォンからリアルタイムにメッセージをやりとりできるチャットアプリです。QQの会員は、QQ番号、ニックネームまたはメールアドレスで友だちを検索・追加でき、相手がオンラインになるとすぐに通知され、リアルタイムにメッセージの送受信ができます。
・クオン、中国テンセント社のWeChatへ自社キャラクター「Mr.Egg」のスタンプ提供を開始。日本企業では初。 - 日本最大級のベンチャー動向 entrepedia
株式会社クオン(東京都渋谷区 代表 水野和寛)は、中国のテンセント社(中国広東省、代表 馬化騰)と契約し、テンセント社が運営するメッセンジャーアプリ「WeChat」内のスタンプショップにて、スタンプコンテンツの提供を10月22日から開始いたしました。 提供コンテンツの第一弾はタマゴリアン(Mr.Egg)という、シュールな表情や動きが特徴のタマゴをモチーフにしたキャラクターです。クオン社はWeChatに対して日本企業としては初めてスタンプコンテンツを提供し、今後もWeChat内で、継続的にスタンプ等のコンテンツを提供していく予定です。
ネットスターズはこの度、中国テンセント社と共同でQQ-Call(QQ電話)を開発、リリースしました。このQQ-Call(QQ電話)サービスにより、QQユーザーはモバイルQQから簡単かつ安価で、全世界に電話をすることが可能となりました。まずはモバイルQQ国際版(iOS)に、今後は順次QQ国際版(Andriod)と日本版QQにリリースする予定です。モバイルQQ国際版:モバイルQQの国際バージョンで、8か国言語に対応し、1500万のユーザー(DLベース)が利用しております。
・バンダイナムコ、テンセントゲームと業務提携し「NARUTO」のオンラインゲームを共同開発 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
バンダイナムコゲームスは本日、中国大手インターネット会社テンセントゲームスとオンラインゲームの共同開発に関する業務提携契約を締結、国内外で大人気の「NARUTO−ナルト−」を題材としたオンラインゲームを共同開発し、テンセントゲームスが中国で手掛けるポータルゲームサイトにて、2013年度中に配信する予定と発表しました。
・サダマツ、宝飾品、中国人に販促、「テンセント」と連携。 | リテールテックJAPAN
宝飾品販売のサダマツは、中国のIT大手騰訊控股(テンセント)のサービスを日本で提供するウィ・ジャパン(東京・中央)と提携して中国人観光客向けの取り組みを始める。テンセントの交流サイト(SNS)を通じてサダマツの商品情報やクーポンを配信するほか、アプリを使った決済サービスも導入する。 ウィ・ジャパンはテンセントの日本向けサービスを提供するEC運営企業で、サダマツは同社と組むことで、テンセントが中国で持つSNSサービスの利用者に広く発信できるようになる。 テンセントが中国で提供する決済サービス「テンペイ」も日本で初めて導入する。中国国内では約3億人が利用。観光客はサダマツの店舗でアプリを立ち上げてスマートフォンを専用端末にかざすだけで買い物ができるようになる。一度買い物をした観光客には、今後サダマツの最新情報などを配信し、リピーターづくりにもつなげる。
時系列でみると、今まではゲーム市場でのTencentとの提携が多かったように思います。今後は訪日観光客の囲い込みで、WeChatや決済サービスであるテンペイとの連携が増えていきそうですね。
中国検索サービス最大大手のBaiduと提携・合弁している日本企業一覧
中国にはBATといわれる3大インターネット企業があります。頭文字をとってBaidu、Alibaba、Tencentです。
インターネット企業が中国に進出する際には、市場を独占しているこれらの企業と提携する例が多いです。
ということで、BATと提携・合弁している日本企業を探し出し、中国インターネット市場にまけじと挑戦しようとしている日本企業をピックアップしてみます。中国市場進出を考えている企業のケーススタディとして参考になれば幸いです。
※記入されいていない事例あれば教えていただきたいです。
まずはBaidu。
Baidu
中国最大の検索サービスを提供するBaidu。創業は2000年で、2005年にナスダック上場。2014年通期売上は約490.5億元(約9320億円)、対前年成長率+53.6%。
参考:Baidu(百度)2014年10-12月期売上は140.5億元(約2670億円)でモバイル売上比率が42%。12月検索広告売上モバイルが過半数 | Exchangewire Japan
Baiduと提携している日本企業
Google日本で、「Baidu 提携」「Baidu 合弁」と検索し、該当するものをピックアップしました。
・マイクロアドチャイナ、アジア最大級の検索サービス「百度(Baidu.com)」と業務提携 「MicroAd BLADE」を活用した訪日中国人向け広告商品の共同開発・販売を開始
本サービスの提供により、広告主は中国国内のインバウンド潜在顧客ユーザーに対して、より効果的な広告配信が可能となります。なお2014年12月より、本サービスに関するセミナーを東京・大阪・福岡にて開催する予定です。 マイクロアドチャイナと百度(Baidu.com)は、両社の協力体制のもと、マイクロアドの持つ最先端の広告配信テクノロジーとバイドゥの中国における幅広いネットワークを活かして、インバウンドソリューションへの貢献および新規顧客の拡大を目指してまいります。
・書籍発見サービスのBooklapがBaidu(百度)と提携、名言コンテンツの提供を開始
Booklap を運営する Prosbee は本日、世界第二のサーチエンジンである Baidu(百度)と提携し、Hao123 上に Booklap コンテンツの提供を開始したと発表した。
・アクセスブライト、百度(Baidu)と中国でのプロモーション領域において提携
Booklap を運営する Prosbee は本日、世界第二のサーチエンジンである Baidu(百度)と提携し、Hao123 上に Booklap コンテンツの提供を開始したと発表した。
Viki社は、この提携を通じて百度の動画検索サービスを利用する中国国内の月間視聴者2億3700万人に、有志の視聴者コミュニティによって中国語や英語に翻訳された、数百時間に及ぶ著作権取得済みの世界各国のテレビ番組、映画コンテンツの配信を開始します。
・SMエンターテインメント、中国最大級の検索サービスBaiduと提携
BaiduとIqiyiは現在、中国で最も大きな影響力を持っている検索サービス、動画専門サイトである。Iqiyiの場合、持続的に韓流関連コンテンツを生産し、昨年から業界で頭角を現しながら迅速に成長した動画専門サイトで、ドラマ「星から来たあなた」を提供して認知度が急上昇した。
当社では、バイドゥ株式会社のマーケティング・ノウハウを活用し、以下の3点を柱としたサービスを提供いたします。 @ 中国での商品販売やサービスの提供を検討している日本企業を対象としたサポート A 日本への中国人観光客をターゲットとした、商店やレストラン、旅館等を対象としたビジネス支援 B 中国ECモールへの出店を検討している日本企業を対象としたサポート
・アドウェイズチャイナ、アジア最大級の検索サービス「百度」の『2013年度優秀代理店』に認定
『優秀代理店』とは、「百度」が提供する検索連動型広告やモバイル向け検索連動型広告の取扱高やアカウント数等を総合的に評価し、対象期間において優れていた企業が認定される制度です。このたび、「百度」認定の優秀代理店は日系の正規取扱代理店45社の中から現在3社が認定されております。
・DeNA中国子会社が百度と業務提携、中国版Mobage事業で協力
今回の業務提携では、「百度・易」搭載スマートフォンのホーム画面に標準搭載されている公式アプリストア「易商店」に中国版Mobage専用コーナーを設けて、中国版MobageのAndroid向けゲームアプリ一覧が表示されるようにした。「百度・易」搭載スマートフォンのユーザーは、起動後2回の画面タッチでMobageへアクセスできるようになる。
・ニッセン、中国最大手の検索サイト百度(baidu)と提携。中国国内でのeコマースに進出。
具体的な提携内容としては、「Baidu.com」上で「百度 日本の窓 ニッセンエリア」を2009年2月上旬に解説。ニッセングループの海外顧客向けショッピングサイト「JSHOPPERS.com」を紹介する。
今回の提携により、バイドゥ側は、Hao123のユーザーに豊富なコンテンツを提供することができ、Prosbee側は、バイドゥがもつHao123のユーザーを得ることで、お互いに相乗効果がある提携になることを目指しております。バイドゥがProsbeeとの提携を決めた理由としては、Hao123の主なユーザー層は30-40代であり、これは読者人口が最も多い世代であることから、読書コンテンツの充実化を通じてユーザーの潜在ニーズに応えるものです。またBooklapは、読者の感動した名言を見ることで、新たな本との出会いを体験できるという、ユニークなコンテンツをもっているという点も提携に至った強い理由です。
Baiduと合弁している日本企業
・報道発表資料 : NTTドコモと中国Baiduの合弁会社への出資完了について | お知らせ | NTTドコモ
ドコモと百度は、2011年1月31日に中国本土で携帯電話向け付加価値サービスやデジタルコンテンツを協業して提供することに合意しており、共同で設立した合弁会社、百度移信網絡技術(北京)有限公司[本社:中国・北京、CEO:岳 国峰(ユエ・グオフェン)、以下 百度移信]を通じて、同事業を拡大していきます。 百度移信は、スマートフォンを含む携帯電話向けの有料コンテンツを配信するプラットフォームを運営しておりますが、今後はドコモが日本で培った付加価値サービスのノウハウと、百度の中国におけるブランド力およびユーザー基盤を活用し、サービスやコンテンツを充実させてまいります。
・楽天、中国のEC事業に参入。Baiduと合弁会社設立で -INTERNET Watch
合弁会社の出資総額は、当初の3年間で約43億円(1人民元=13.11円換算)。出資比率は楽天が51%、Baiduが49%を予定し、代表者は楽天から派遣する予定。合弁会社では、Baiduが持つ中国国内における集客力とマーケティング力、楽天が持つECプラットフォーム技術とショッピングモール運営のノウハウを組み合わせ、中国国内で最大規模のインターネットショッピングモールを目指す考えだ。
・中国Baiduが合法音楽配信サービス、Sony Musicなど3社と合弁で
この契約に基づき、3社は楽曲のカタログと今後新たにリリースされる楽曲をBaiduにライセンス供与する。Baiduでは、すべてのMP3検索サービスと、新たに発表したソーシャルミュージックプラットフォーム「ting!」において、再生またはダウンロードあたりの報酬をコンテンツ所有者に対して支払う。 「ting!」は、合法的に楽曲のダウンロードまたはストリーム再生が可能なソーシャルミュージックプラットフォームで、広告ベースで運営されるためユーザーは無料で利用できる。
日本語で読める中国スタートアップ、IT関係のメディア14つ(随時更新)
中国スタートアップ、IT関係を観察するならチェックしておきたいメディアを前回の記事でまとめましたが、中国語が中心でしたので、日本語で読める中国スタートアップ、IT関係のメディアもまとめてみました。
あなたがスタートアップならチェックしておきたい中国のIT関係のメディア11選 - 編集ハ(ファ)ック
独立して中国のスタートアップ、IT関係を扱っているメディアはありません。基本的に本業の方のオウンド・メディアの位置づけとしてのメディア、または経済ニュースのカテゴリーの1つが中心です。ですので、中国というカデゴリーをRSSで設置するのをお勧めします。
アジア各地域のクラウドサービスの情報を中心に、国/地域ごとに異なる通信環境やインターネットの規制情報などのコンテンツの配信を行っています。
・CLARA ONLINE techblog - クララエンジニアメンバーによるテックブログ
インターネットのコンサル会社ですので、ブログの方は中国以外の技術的な情報も流れてきますが、レポートの方は、中国サービスの市場調査や少しこみいった分析などを出しています。
・ChaiMaga 中国ニュース情報サイト | 中国を知る力ー中国にかかわるニュース、情報記事を掲載するサイト
インターネット企業創業者のインタビュー記事などもあり、さかのぼって読んでみても良いかもしれません。
・ゼロから始める33歳ITど素人の中国インターネットビジネス
IT関係の記事は少ないですが、現地駐在日本人目線のビジネス日記が良いです。
中国で社内SNSの事業を展開されている中尾さんのブログ。中国のインターネット環境がどういったものであるかの統計的な記事が多いです。
本業が中国マーケティングなので、マーケッター目線の記事が多めです。
中国の決済情報に特化したブログ。これはかなり貴重です。もっと更新していただきたいところです。
市場動向が中心ですが、まれにインターネットサービスについても言及されています。日本企業向けコンサルを行っている中国人の方で、日本人がへー!となる情報満載です。
・Swanbridgepartners | 株式会社スワンブリッジパートナーズ
2015年になってからほぼ毎日ペースで更新されています。本業はインバウンドに関するあらゆることと、代表の寺村さんが戦略コンサル10年間での経験から、調査からM&Aまで文字通りあらゆることを行っているそうです。今最も面白い中国IT関係のブログです。
テンセントと提携を結ぶWEJAPANが運営するメディア。中国は関税の撤廃をどんどん進めており、越境ECは今もっとも注目されている分野で、この分野でのいい情報を艇に入れることができそうです。
・Skipper_John(石井良宗)の中国ビジネス・ブログ
元ドコモ中国の石井さんのブログ。タイトルは中国ビジネスですが、ネットサービスの情報が多いです。2014年6月から更新されていませんが。
・アジアニュース - アジア経済ニュース - Bloomberg
ブルーグブークのアジアのニュースです。グーグルアラートで中国のWebサービスを拾おうとすると、ブルーグブークの記事が多く上がってくるので、ピックアップしました。
・THE BRIDGE Tech in Asia(ザ・ブリッジ)
アジアのテックニュースで有名なTech in Asiaの記事をTHE BRIDGEが翻訳しているものです。
中国のテックニュースを英語で発信しているTechNodeの記事をTHE BRIDGEが翻訳しているものです。
以上自分がチェックしている日本語で読める中国スタートアップ・IT関係のメディア14つでした。
個々の企業の動向まで目を通す必要はありませんが、巨大ネット企業の動向(特にネット決済など)には注意を払ってもいいのではないでしょうか?
『中国のインターネット史』のイベントに行ってきました!
星海社が主催するイベントに行ってきました。
著者の山谷さん、本書の編集を担当された平林さん、Jisedaiの編集長の今井さんでのトーク。山谷さんのかなりプライベートな話から、中国ITの未来予測まで、いろいろ聞けました。
中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 (星海社新書)
- 作者: 山谷剛史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/02/26
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (1件) を見る
気になった言葉をいくつか。
・中国は独自のインターネットのOSを東南アジアなどに輸出し、国内で完結するインターネット環境が、各国でぼこぼこ誕生するかもしれない。しかし中国から完全独立したものではなく、中華圏の枠内に収まる。
・先進国には中国インターネット企業は参入しないのでは?駐在員が会社への忠誠心が低いため、自分の次のビジネスのために本業をそっちのけにしそう。
・ITに詳しい人はいくらでもいたので、中国というカテゴリーで営業をした。
・東南アジア独自のサービスなども探しているが、中国の製品にはかなわなくて、独自のものは発展していない。
・中国大手ポータプルサイトの掲示板の管理人は数百人規模で随時書き込みをチェックしている。
・長年観察していると情報の勘所みたいなところが出てくる。
インターンのECサイトの調査をはじめてから、中国のインターネットに興味を持ち始め、山谷さんの記事は大変勉強になりました。今回のイベントでご本に直接お会いすることができ、嬉しさとこれからも中国×ITでがんばっていこうという気持ちになりました。
このような素敵なイベントを開催してくださった星海社さんにも感謝です!
編集者平林さんの、「これは歴史にしておいた方が良いなというのを創るのをモットーにしています」というのが素敵でした。
イベント・レポート以上。
あなたがスタートアップならチェックしておきたい中国のIT関係のメディア11選
中国ECサイトのリサーチから始まった、中国のWebメディア放浪の旅。
あれからはや3か月がたったところで、チェックした方が良いメディアをまとめてみました。
中国版メディアの輪郭、スタートアップ・IT関係メディア、英語で読める中国ITメディアの3つに分けて、チェックしておきたいメディアをリストアップしています。
市場としても工場としてもイノベーションの拠点としても、なんだかんだ言って魅力的な中国。たまにゆるーくチェックしてみても良いかもしれません。
メディア論ならこの3つ!
出版業界について情報発信しています。日本で言うところの「新文化」的な感じです。
漢字の通り、新メディアを観察するメディア。メディア運営のほかに、スマフォへの最適化などのコンサルなども手掛けている模様。
・SocialBeta | 社会化营销人的知识分享和职场成长平台
ソーシャルメディアを中心にUPしています。HPがとりあえずおしゃれです。いかにも中国っぽいデザインのWebメディア。
中国スタートアップ・IT業界を観察するならおさえておきたい!
ネット・ベンチャーにフォーカスした中国国内最大のWebメディアです。月間PV数は1000万超え。北京、南京でコアワーキングスペースも運営しています。
毎日の投資案件一覧を速報で伝えています。企業版Wikipediaとしても機能していて、検索するのに便利です。
・199IT互联网数据中心 | 中文互联网数据研究资讯中心-199IT
IT業界の統計を中心にUPしています。中国のざっくりした市場の外観をつかむのに重宝します。
・虎嗅网
ITやガジェットを扱うユーザー投稿型メディアです。最近は質が悪く、使えないとのコメントもちょくちょくみかけますが。
・爱范儿 · Beats of Bits - 发现创新价值的科技媒体
NewsPicksの中国IT関連記事のほとんどがこちらの翻訳記事です。
NewsPicksのパートナー。2010年と比較的最近できたメディアです。創始者は胡舒立。TIMESにもっとも影響力のある人物100にも選ばれたことがある、中国で最も有名なメディア人の1人。テーマはマクロ経済も含み幅広いです。
英語で分かる中国IT業界
・TechNode - News & Insights on Chinese Startups and Tech Market
中国語、フランス語、英語の3言語で記事発信を行うTechNode。THE BRIDGEのメディアパートナーでもあります。運営元はTechCrunchの中国公式パートナーで、イベントに強みを持っています。
・Tech in Asia - Asia Tech News for the World
言わずと知れたTech in Asia。ここに行けばアジアのテックニュースが読めるという抜群の安定感。上に同じく、THE BRIDGEのメディアパートナーです。
以上11媒体でした。時間があるときにゆるーく見てみてください。中国語の媒体が多いですけど漢字なのでなんとなく分かりますよ。
日本語、英語版もそれぞれまとめてみたいと思います。
※日本ではLINE@が始まり、だれでも発信時代がさらに加速しました。一方中国ではWeChatというメッセンジャーアプリが、個人でも使える無料の公式アカウントを以前からローンチしており、多くのメディア・個人がWeChatの公式アカウントを当たり前のように活用しています。今回は各メディアのURLを張り付けましたが、実際はWeChat経由で各メディアの記事を見ることがほとんどです。
IT関係者なら読んでおきたい!中国のインターネットの歴史を紐解いた名著
中国やアジアを専門に活動するITライターの山谷さんから新刊が出ました。
山谷さんは「ITMedia」「ASCII」「東洋経済オンライン」など多くの媒体にて連載を持っています。2002年より中国の昆明を拠点に活動しており、本書は14年にわたる中国IT観察の中間決算書。
なぜ決算書かと言いますと、中国が2014年末にGoogleを完全に遮断し、ワールドワイドウェブから独立を果たしたからです。
次の決算書は「中国がGoogleを買収し、ワールドワイドウェブを支配した。」でしょうか?
内容ですが、タイトルの通り、中国のインターネットの歴史を編年体で綴ったものです。
2014年はAlibabaが史上最大規模の上場をしたこともあり、中国のWebサービスやIT業界に大きな注目が集まりました。
一方で、「その過程がよく分からない」「中国のITについてまとまった記述がない」という疑問を持った方も多いはず。
この本では、そんな疑問に答えてくれます。中国の今のWebサービスはどのような変遷を経て生まれたのか(個人的にはここをもっと深堀してほしかったですが。)、中国政府はどのようにネット規制を展開してきたのか、を体系的に知るには最高の1冊です。
さらに、
実は10年ごろにはもう、日本のIT事情に対するニーズはなくなっていました。私から企画を持ち込んでも、色よい返事がもらえなくなっていたのです。今回の訪問(山谷さんが中国のIT企業の編集部を訪れた。)では、あらためて中国のITが、ある面では日本の遥か先に行ってしまったのを身を持って実感しました。
中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 (星海社新書)のおわりにより引用。()は筆者注。
と書かれています。CtoC(Copy to China)という言葉がありましたが、これからはCtoJ(China to Japan)の時代が来るかもしれません。
そんな時代に備えるための最良の1冊でしょう。
直近でイベントもある模様です。山谷さんの日常の情報源はどちらでしょうか。どんなメディアをチェックしているのでしょうか。ぜひお聞きしたいです。
【ネット上の独立国、中国に迫る】星海社新書夜話 Vol,2@鷗来堂会議室 - イベント | ジセダイ
中国から見ても東京テレビはすごいらしい
Tencentが「全媒派」というWechat公式アカウントで、中国メディア業界の情報を発信しているのですが、今日の記事がこちら。
東京テレビはオリンピックの時も大地震の時も、淡々と放送をしていることを行っていとると。
特に東京テレビのこの報道の方法についてコメントを出しているわけではないですが、やはり海外から見ても東京テレビは異質だそうです(笑)
海外から日本のメディアがどう見えるのかにも注目しておきたいです。