ietyan

頑張ります。

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引用:Business Skeleton Wallpapers, Business Skeleton Myspace Backgrounds, Business Skeleton Backgrounds For Myspace

 

初めまして。『編集を「編集」する』(~編集をハ(ファ)ックする~)ということで、編集を行う上で、役に立つ情報やスキルなどを発信していきます。よろしくお願いします。ちなみに「編集」という業務はやったことがなくこれから学んでいきますので、言うことがコロコロ変わるかと思いますが、ご了承ください。

 

第一回目は、「編集」とは何か?ということで、「編集」について、編集者の言葉を引用しながら考えてみようと思います。

 

結論から言うと、「編集」とは2つの視点(最終的には3つの視点)から語ることができると現段階では妄想しています。

 

1)「流れ」としての編集

 

まずは辞書の定義から。

 

新聞,出版,放送,通信など一般にジャーナリズムの世界において,一定の志向性をもって情報を収集,整理,構成し,一定の形態にまとめあげる過程,またその行動や技術をいう。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

 

一定の志向性とは、視点と言い換えてもいいでしょう。つまりある視点を持って情報を取り扱うということです。①収集→②整理→③構成→④一定の形態にまとめる。一定の形態にまとめあげるとは、文字や動画など伝達される媒体の種類を指しているのでしょうか?

 

生きる伝説の編集者松岡正剛氏の言う「編集」とは。

 

文字・言語による情報はもちろん、五感や心で受け取るあらゆることを情報であると考え、情報を収集し、分類し、関係づけ、表現をする。ごちゃごちゃしている情報を、すっきりと整理して「必要な情報」「意味のある情報」「使える情報」に変えること。それが「編集」です。

 


編集とは? | イシス編集学校

 

辞書では、「ジャーナリズム」の世界と範囲が指定されていましたが、ここでは「あらゆる」情報が編集の対象になるとしています。しかし①収集→②分類→③関係づける→④表現するという一連の過程は辞書での定義と表現は違うものの、ほとんど同じ作業と言えるでしょう。

 

「編集」を「流れ」で分類すると、以上のように4つの過程に分かれそうです。

 

念のためにWekipediaでも確認しておきます。

 

編集(へんしゅう)とは、書物(書籍や雑誌)・文章・映画、などの知的集積の制作過程の一部。すでにある程度出来上がっている素材を、取捨選択、構成、配置、関連づけ、調整、などすることである。

編集 - Wikipedia

 

 

では「編集」を分類する2つ目の視点とは?

 

2)「職能」としての編集

 

職能とは、職務を遂行するのに必要となる能力です。つまり編集を行う上で必要となる能力と言えます。

 

まず職能としての編集者には、ざっくりと「書籍編集」と「雑誌編集」というカテゴリがあると思うんです。書籍編集は芸術を取り扱う編集者。雑誌編集は商業を取り扱う編集者。マンガ編集も芸術を取り扱うカテゴリですね。


東京編集キュレーターズ : ナタリーがニッチ分野で成長し続ける理由、唐木元さんに全部聞きました。

 

同じ編集者という言葉を使うけど、仕事の内容はまったく違う。雑誌編集者と作家付きの編集者の2種類です。雑誌編集者というのは編集者が主体。彼らがリーダーとなって企画を立てて、どのカメラマンにするか、どの女優、モデルにするか、どんなデザインにするのか全部決めています。僕がやっていたのは、作家付きの編集者。作家を盛り上げるのが、僕らの仕事です。

 


大ヒット漫画を支える編集者・佐渡島庸平に聞く「プロとアマの境界線」 - NAVER まとめ

 

唐木氏と佐渡島氏はほぼ同じことを言っています。誤解を恐れずに言えば、雑誌編集に必要なのは、いかに独自の視点で大量の情報を集め、いかに効率よく適切に振り分けるかという非常に実務的な能力ではないかと思います。一方で書籍編集とは、著者との飲みニケーションが最も大事な能力と言っているように聞こえます。

 

まとめ

 

「編集」という言葉は、「流れ」「職能」という2つの視点から見ることができます。「職能」で「編集」を分けるならば、「編集」は「流れ」「実務」「芸術」の3つに分けることができます。

 

今後、「編集」という言葉を使うにあたって、何を指しているのか、常々考えていきたいですね。

 

 ~編集をハ(ファ)ックする~