メディアの未来(4)~紙と電子の相乗効果~
「書店」「印刷」「電子書籍」「出版」「広告」「編集」「クロスメディア」「PR」といったワードからメディアの新しい取り組みのニュースの紹介と一言コメント。
20141109
・電子出版を加えると出版物の売上動向はどのような状況なのだろうか(2014年発表版)(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース
インプレスグループのメディア事業会社インプレスビジネスメディアが毎年発行している「電子書籍ビジネス調査報告書」が挙げられ、これによると2013年度では1013億円(電子書籍936億円、電子雑誌77億円)との値が出ている。
書店ルートでの販売額が12252億円に対して、電子出版は1013億円。
世間一般には電子出版の普及は、紙媒体の出版物のシェアを奪い取るようなイメージが強い。しかし例えば「絶版マンガ図書館」や「アルファポリス」のように、電子出版から紙媒体の出版物への呼び水となるアプローチを積極的に行うところも見受けられる。販売額という実数値の上で、紙と電子の競合、そして相乗効果がどのような結果をもたらしているのか、今後も逐次確認をしていきたいところだ。
世間では、電子が紙を奪うっていくというあおり的なものもあるが、販売額でみると大したことはないですね。
・楽天が出版取次「大阪屋」に出資する事情 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
大阪屋は物流部門を分社化し、大阪屋ロジスティクスを新設。楽天は自社の物流拠点であるRFC川西(兵庫)と提携させ、西日本では注文翌日には書店で本を受け取れるようにする。現状は書店に在庫がない場合、注文から1週間前後かかることもある。在庫量・出荷スピードのある楽天の物流網を活用し、書店のリアルタイム化を進めるもくろみだ。
本とネットの融合はどんどん進んでいきますね。「IT」は本を再定義するだけでなく、「取次」も再定義しようとしています。楽天、Amazonが取次を買収する日が来るかもしれないです。
編集ハ(ファ)ック~編集を「編集」する~