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【ビジネス書 初心者 必見】成果につなげる戦略的読書(要点)

読書を始めるためにはまずその方法を学ばなければなりませんが、この本はそれを学ぶのに最適です。『コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ』にそのすべてが書かれています。以下の読書メモだけでも十分に要点をつかめるようになっています。初めてビジネス書を読まれる方はぜひ目を通してみてください。

 

第1章 1冊の本から多くを学ばない

 

読書の際には、必ず目的を持つ。まず自分の問題点をしっかり掘り下げ、その改善に直結するスキルをもっと掘り下げ、それを読書で得る、といった目的を明確にすることが大切である。

その問題点を探す際には、全体を俯瞰して、なんとなく探すのではなく、一定のフレームワークに沿って整理していく。その時に全部を底上げするのではなく、一つの論点に絞ってしまう。 つまり、枠組みに沿って全体を俯瞰し、重要だと思った点に思い切ってポイントを絞り、そのポイントを具体的な行動レベルまで掘り下げ、そのテーマに合わせた本を10冊ほど買ってきて集中して読み込み、仮説検証型で読み進め、どんどん実践していく。

 

第2章 読むべき本はこうして選ぶ

 

大きな本屋さんに行き、関心のある分野の本を20~30冊手に取る。 そして「図表」だけをみて、よく整理されていて、ぱっとみて何が書かれているかわかる図表が載っていれば、その本は「分かりやすい」と判断する。目安としては、10頁に一枚の図表。

 

著者のプロフィールからも重要な情報がいくつも読み取ることができる。

一つ目は、外国人か、日本人か。翻訳書であるということは、翻訳されている時点で、ある程度の内容が期待できるということである。

二つ目は、著者の経歴である。その中でも一流企業であるかどうかを見るのは、組織的ノウハウはその組織の人たちみんなが実践できるベーシックで応用が利くノウハウの可能性が高いからである。また広い分野の経験をしているか、経営陣としての職歴があるか、プロフェッショナルな職業か、現役世代か、なども重要な要素になる。 奥付情報つまり初版発行からの期間が長ければ長いほど、その本の内容が長い年月の間、陳腐化されておらず、普遍的な内容が書かれている可能性が高い。

 

これらの一次スクーリングの後、「文章の構造」を見て、本を絞る。構造的に書かれているところが多ければ多いほど、その本は論理的な基礎がしっかりしていて、あとあと役に立つ本であることが多い。

 

そして本の4つのタイプから、目的を達成するために、最適な組み合わせを選ぶ。

 

a 成功本(戦術本)

特徴…作者の成功体験

報酬…はげまし、ヒント、自分とは違う視点など定性的なもの

使用法…その分野のスキルを一通り理解したあとのプラスアルファに使う

 

b 原理原則(フレームワーク本)

特徴…事例の研究から書かれている著者の解釈・新しい視点の提示

報酬…「方程式」に相当する原理原則やフレームワーク

使用法…世の中の事例や現象を理解する根本を知り、応用が効く普遍的スキルの基礎を身につける

 

c トピック本

特徴…本やウェブなどの既知の情報をまとめたもの

報酬…当確分野に存在する話題や課題などの見取り図

使用法…その分野に何が存在するのかをオーバービューを得て、範囲を絞るために使う。

 

d 教科書

特徴…教育のため

報酬…ツール操作とその演習

使用法…基本的に読まない

 

ポイントはいかにbの原理原則本の良書を選ぶかである。

 

成功本を読むときには特に注意が必要である。表面的なてっとり早い方法を手に入れるのではなく、成功するにはこれらの知識・スキルセットが必要だというAs is To Beとのギャップに関する認識で、それを元に自分が学んで成功をつかむための道筋を考えることである。

 

cのトピック本を買うということは、読書の目的が定まっていないということになり、読書の目的から考えなければならない。

 

第3章 「ロジカルシンキング」で本を読む

 

①全部を読もうとしない。はじめから読まない

②必要な部分はゆっくりでもいいので、考えながら読む

③事実・解釈・アクションを読み分ける

④読書のPDCAサイクルを回す

⑤読むことに集中できない要素は思い切って排除する

 

①と②は読書にも選択と集中を応用するということである。

 

③はいかにクリティカルに読むかということである。大事なのは、事実と解釈の中心に読み進めるということで、事実から導き出された解釈が本当にそれでいいのか?他の読み方はないかというように、著者の解釈に自分の意見をぶつけんがら読んでいくことだ。そしてアクションに対しては、自分に最適な方法を考える。本を読むとき、自分は一体どの部分を読んでいるのか、ということを意識的に考えて読むと、頭が良くなっていく。 まず、事実を理解する。 次に、著者の解釈に自分の意見をぶつける。 最後に、著者のアクションを参考に、自分のアクションを参考にする

 

④は Plan-何のために読むのか、目的を絞る Do-本を読む Check-考える Action-実践してみる のサイクルを確立する。

しかし、DからCへ移るのが難しいので、細切れ時間のサイクル(電車での読書)に合わせて、「強制的にPDCAサイクルを作り出してしまう」ことを著者はアクションとして薦める。こうすれば、部分的に本を読み、自分なりの仮説を立てるということを強制的にすることができる。

 

⑤は理解度が浅くてもいいので、他の本を読み進めていくことが大事であることを言っている。

 

第4章 読書を確実な成果につなげる

 

読書が終わってから、まとめを行って実行するのではなくて、読書の最中にどんどん実践してしまことが大切である。つまりインプットした瞬間にアウトプットを行うということ。

 

PDCAサイクルを一冊の読書の中で何回も回すのが、いい読書である。 もし、読んだ内容がすぐに実践できる内容でなければ、それは読書の目的を間違えているということである。先に内容をまとめておいて、いつかその場面が来たら、実践するしてみる、そんなことがデキル人はいない。もしメモを作るなら、本のまとめではなく、実践のまとめメモを作るべきである。

 

読書のアウトプットのコツは、読書の前にある程度アウトプットのイメージ(成果のイメージ)を明確にするというのがキー・ポイントになる。成果から逆算して読書をするということである。つまり、本から何を学ぶのかを事前に決めて読書に取り組むということである。読み終えた時点で、まとめの枠組みを作って、情報を整理するのではなく、読みながら、あらかじめ作った枠組みの中に情報を放り込んで、読むと同時に整理する。 あらかじめ考えたフレームワークを使って、本を読み、ポイントをまとめるという方法がある。読書のフレームワークとはそのテーマ(例えばダイエット)についてロジックツリーを使って分解しみるということである。 

 

 

コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ

コンサルタントの読書術 確実に成果につながる戦略的読書のススメ