メディアの未来(32)~「イケダハヤトモデル」を超えられるか~
「書店」「印刷」「電子書籍」「出版」「広告」「編集」「クロスメディア」「PR」「コンテンツマーケティング」「オウンドメディア」「新聞」「古本屋」「雑誌」「キュレーション」といったワードからメディアの新しい取り組みのニュースの紹介と一言コメント。
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「読者がお金を払わなければ、"あるべき関係性"が結べない」――漫画家・浦沢直樹さんインタビュー
そういう世代なので、「タダで見る」って、それ漫画の見方じゃないよな、って。
→ビジネスは「サービス×ビジネスモデル」の式で成り立つ。この記事から見えるのは、「サービス」だけ。ビジネスモデルをどう作っていくかも考えなければならない時代なのではないか?
小川:最近、メディアの話になると「イケダハヤトモデル」というものをいろんな人と話しています。「個人(フリーランス)」「月間100万PV」「個人メディア」「年収1,000万円」というものです。これはひとつのモデルですが、あまりその先が見えない気がしています。それなら、ウェブの予算も増えている会社に入ったほうが、つくりたいコンテンツを多くの人に届けることができると考えています。
イケダ:次のモデルについては、メディアのインキュベーターのようなポジションを考えていて、投資先のメディアを探しています。いまのところ、いいメディアがあれば共同編集長などに就いて、知見を提供して成長させ、売却やIPOを目指すという路線しか見えていないですね。
→これが個人メディアの限界なのかもれしない。メディアづくりも「生き方」に左右されるのではないか。
【ヤフー】18年目にして初の上期減益 問われるスマホ時代へのシフト – 数字で会社を読む | ホリエモンドットコム
ヤフーの屋台骨を10年以上にわたって支えてきた検索連動型広告の時代がいよいよ終わりを迎えている。スマホ時代の広告ビジネスをどこまで取り込めるか、正念場を迎えている。
だからニュースアプリがブームになってんだよな。完全にヤフーは出遅れてる
旅行情報メディア「Skift」が雑誌発行へ——デジタル企業が見出す紙媒体の価値 - メディアの輪郭
紙媒体を制作することで、コミュニティを深めたり、ブランディングに活用したり、ウェブよりも編集・企画力を生かした特集などもおこなえるでしょう。
→ビジネス=サービス×ビジネスモデルで考えれば、紙の雑誌もビジネスモデルの1つの形態に過ぎない。紙の雑誌がいいなと回顧したい気持ちは分かるが、それは古き良き昭和を回顧するのと一緒のことではないか。
ASCII.jp:2014年に見えた「コンテンツは集約/シェアされるべきだ」という潮流 (2/2)|5分でわかる時事ソーシャル&コンテンツ
今回の話って結局、「コンテンツは集約されているべきだ」「コンテンツはシェアされるべきだ」ってことで、この2つが今年のメディア界隈にパワーシフトをもたらしたということが言えるんじゃないでしょうかね。
IoTの成長と雑誌の役割 - 電子機器 - 日経テクノロジーオンライン
その次に来る大きな波がIoTと言えそうです。情報を自由に扱える環境を作り上げるのに何十年もかかったのと同様、ひょっとするとそれ以上に長い時間を要する変化が始まろうとしています。
Wikipedia共同創業者がつくる新メディア「Infobitt」はひたすらファクトを集めていく - メディアの輪郭
新しい市民ジャーナリズムとも言えそうです。「単なるアグリゲーターではなく、記事に見つけたファクトを集めていく」とサンガー氏が説明するように、グーグル検索並みに、あらゆるニュースのファクトを簡単に探せるようにすることがゴールだそう。
「社会に埋もれている声を大切に」2015年、ハフポスト日本版のテーマは"多様性" | Tomoko Nagano
テレビのように時間の制限がなく、様々なジャンルの見解にアクセスできる、「多様性」こそがネット・メディアの最大の魅力なのだと実感しています。
→ネットメディアの本来の役割を教えてくれる大切な話。
ウェブの編集とかメディア作る人が年末に読んでおいた方が良い2つの記事 : Blog @narumi
おかしなことを言うと、お金が欲しかったら、こんな仕事(ウェブメディア)はやっていない。売れるもの、ウケるものをただ作りたいわけじゃないと、ほとんどの人が思っていたりする珍しい職種だ。
→メディアはかなり変わった考えが無いとできない。売れないけど長期的(民主主義の担保や政治を考えるうえで)には必要なものをいかに売るかが課題だもんな。
【徹底比較】月400円で雑誌70冊以上読み放題!「dマガジン」vs「ビューン」読みたいものがあるのはどっち? - ライフハックブログKo's Style
個人的には、どうしても読みたい雑誌が「ビューン」にしかない場合を除き、無料で31日試せる「dマガジン」をおすすめします。
肥大化してきた雑誌の姿を転換する試みが始まった - 星野 渉|WEBRONZA - 朝日新聞社
欧米では既に行われているが、大判の雑誌と同じ内容で、判型だけを半分のA5判に縮小した雑誌を、大判と同時に同じ定価で発行するというものだ。 こうすることで、大きな誌面でじっくり読みたい読者と、鞄に入れて持ち運びたい読者という二つのニーズに同時に応えることができる。
→これは良い。
編集ハ(ファ)ック~編集を「編集」します~