ジャーナリストを支えるプラットフォーム、シナプス(Synapse)
シナプス(Synapse)という面白いサービスがあります。
Synapseサロンは、会員制のオンラインサロン(コミュニティ)のプラットフォームです。 会員制のため、他のSNSなどのように面倒なアンチユーザーはいません。もちろん炎上する危険もほとんどありません。 安心してサロン主催者・他の会員とのやりとりをお楽しみいただけます。 サロンによっては会員限定でのオフラインイベントの開催もあり、他の会員と仲良くなる機会も提供されています。
Synapse(シナプス)- オンラインサロン・プラットフォーム
ジャーナリストが活動していくためのプラットフォームになるのではないかと思っています。
目次
・ジャーナリストの問題点
・ジャーナリストは社会的共通資本
・ジャーナリストのプラットフォームとなるシナプス(Synapse)
・クラウド・ファンディングとの連携
ジャーナリストの問題点
アウトプットまでの過程が評価されにくく、お金の流れが悪い
100の情報を取って、10まで絞って公表する。評価されるつまりお金になるのは10しかなく、残りの90は評価もされないまま、埋もれてしまいます。またお金の流れから見てもよくないです。アウトプットして初めて、それがお金になるかならないか評価されます。企画段階のコンテンツ(日常考えていること、日常で撮った写真など)をアウトプットするまでに時間がかかり、その過程に対してお金が発生しません。
稼ぎ方が見つかっていない
NewsPicks編集長の佐々木氏が5年後、メディアは稼げるか――Monetize or Die?で問題提起しているように、メディは確固とした稼ぎ方のモデルが見つかっていません。日本の新聞社の宅配モデルも苦境に立たされています。今まで取材を担ってきた新聞社が立ち行かなくなれば、ジャーナリストはどうなるのでしょうか?
ジャーナリストは社会的共通資本
ジャーリストは社会的共通資本であると言えます。社会的共通資本とは
日本の経済学者・宇沢弘文が提唱した概念。具体的には、森林・大気・水道・教育・報道・公園・病院など産業や生活にとって必要不可欠な社会的資本を示すが、2000年11月に宇沢が刊行した『社会的共通資本』(岩波書店)で「一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置を意味する。」と定義しているように、単なる「社会資本」を超えた意味合いをもつ。社会的共通資本は、大きく「自然環境」「社会的インフラストラクチャー」「制度資本」の三つに分けられ、それらに属する全てのものは、国家的に管理されたり、利潤追求の対象として市場に委ねられたりしてはならず、職業的専門家によってその知見や規範に従い管理・維持されなければならないとされている。
社会的共通資本(しゃかいてききょうつしほん)とは - コトバンク
ジャーリストが無ければ私たちは今の生活を維持できないでしょう。お金にならないかもしれないけど、伝えなければいけないことがある。お金にならないかもしれないけど、批判しないといけないことがある。健全な世界を築いてくためにジャーリストは一定の数が必要で、その活動も保障されるべきです。
ではジャーナリストを生かすのは誰か?政府か?政府がメディアに関与していったいどんな良い話があるというのでしょうか。補助金を出す基準はどのように決められるのでしょうか?的外れな政策になることが想像できます。では誰がジャーナリストを支えるのか?
ジャーナリストのプラットフォームとなるシナプス(Synapse)
ジャーリストに補助金を支給するのではなく、稼げるプラットフォームを提供する、今それができるのはシナプス(Synapse)であると思います。
ジャーナリストの問題点は
・お金の流れが悪い
・アウトプットまでが評価されない
これに対してシナプス(Synapse)が提供できるのは
・毎月定額制でお金を受け取れる(1人当たり毎月1000円~2000円)
・アウトプットがコンテンツのメインになる
です。定額制でお金を受け取れることで、取材活動の安定した資金となります。今まで活用されなかった、公開されなかった情報がコンテンツとして評価される場所が生まれます。もちろん場所を提供するだけで、ジャーナリスト自信が努力して魅力的なコンテンツを作っていかなければなりませんが。
クラウド・ファンディング連携との可能性
くまりんさんがクラウド・ファンディングで取材費の資金調達をしています。その中でのリターンとしてあるのが、
3,500円コース(税別) 【限定100名様】
日々の活動報告と現地で撮影した写真の送付 【限定100名様】
専用のFacebookページにご招待し、アメリカでの毎日の活動報告をご覧いただけます。
です。Facebookページ(オンラインサロン)を使って、ジャーナリストの活動を行っていく流れは徐々にですが、生まれてきてるのではないでしょか。
現役大学生がアメリカ新興メディアに突撃取材!ジャーナリズムの未来を探る | クラウドファンディング - Makuake(マクアケ)
たとえば、以下のプログラムに、シナプス(Syanapse)のオンラインサロンを提供してみます。そうすることで、リターンの内容に幅が生まれ、表では出せない情報を提供できるます。
(もちろんFacebookページ使用の可能性もご検討されたと思います。)
姉妹で世界20都市のスタートアップ50社を取材し、発信したい(松井 友里(まつい ゆり)) - READYFOR?
そしてプロジェクト期間のみは無料でシナプス(Synapse)を使ってもらい、主催者が気に入った場合はそのままサロンとして申請する。いくらかのサーバー費がかかるかと思いますが、フリーミマムとして採算が取れるならありではないでしょうか。
READYFORとの「ジャーナリスト未来を創る!」という企画など面白いかもしれません。
まとめ
これからのメディアを創っていくためには、
・ジャーナリスト自信がいかに稼ぐかという視点
と
・ジャーナリストが稼ぎやすい仕組みをいかに創るかという視点
に分かれると思います。シナプス(Syanapse)は後者にあたると思います。引き続きジャーナリストのためのプラットフォームについて注目していきたいです。