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頑張ります。

大阪都構想が否決された今だからこそ読みたい、「若者」論4冊

橋本さんが破れて様々な意見があります。そんな中、昨日は「日本人は変われない」みたいな論調に対する視点の提供として4冊の本を紹介しました。

 

 

henshuhack.hatenablog.com

 

 

世代別の投票率が出てくるかと思います(もう出たのかな?)が、「若者の政治離れ」論も出てき、そして例のごとく「若者」論も出てくるでしょう。

 

ということで、僕は専門家でも何でもありませんが、「若者」論で面白かった本を4冊紹介します。 

 

1

「若者」論をまとめた名著です!こんな論者がいるんだと全体を俯瞰できます。確かに日本は沈みゆくかもしれないけど、海外だ!グローバルだ!とかではなく、政治に意見して少しずつだけども改善していこう的なお話しだったと思います。

 

 

2

「日本は絶望的だけど、僕らは幸せなんです。」論の代表的著書。若者は確かに裕福ではないかもしれないけど、幸せを感じているんですよっていう話を様々なデータを用いて説明しています。

 

絶望の国の幸福な若者たち

絶望の国の幸福な若者たち

 

 

3

グローバルだぜ!この野郎!日本は絶望的だ、海外に出よ!!!。的論の代表者。ここ文脈で位置づけられる本は、本屋さんにあふれています。メイロマさんとか。資本主義社会で生きていくことを前提にしたら、グローバル論が正解な気がします。強くならないといけないですからね。

 

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

 

 

4

こういうグローバルだぜ!の理論的な根拠になっているのが、ジャック・アタリノマド論です。薄っぺらい自己啓発ではなく、世界の未来予測本です。

 

21世紀の歴史――未来の人類から見た世界

21世紀の歴史――未来の人類から見た世界

 

 

※番外編

大石さんが分かりやすいマトリクスで分類していますね。若者を論じるおじさんはどの文脈で論じているのか、若者のみなさんはどの立ち位置に自分を置くのか、そして社会はどの立ち位置であるべきなのか、せっかく政治で盛り上がっているので、暇つぶしにでも考えてみていかがは???

 

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①は、現在の多くの悩む子羊である。年収200万年代の非正規社員。経済が縮小し、豊かさを享受できてない世代であり、将来に絶望している。お金や資本主義といったものへの嫌悪感をつのらせているのだが、彼らのゴールはつまるところ、安定した企業の正社員で働くこと、に行き着く。 

 

降りる生き方は、②に位置する。かれらは資本主義には懐疑的であるので、グローバルで戦うという発想ではなく、衰退を受け入れ、これ以上の経済成長は望まず、限りあるものをどうシェアしていくかということが基本にある。同時に、日本で肯定されているような会社、正社員といった社会にたよらず、フリーランスやネット、ゲリラ的な方法での生き方を思考する。

 

③は、昭和型である。社畜型といいかえてもよい。資本主義やお金はすきで、成長志向があるが、あくまで日本的な過去の成長モデルを取り戻そうと考える。あまり若いひとにはいないかもしれないが、実際国民の多くと政治家のすべてがこれだろう。資本主義は肯定し、日本的価値観も信頼する。あえて言えば、新卒でなるべく安定した大企業に入って一生乗り切ろうという社畜な感じは、価値観を信じているといえるかもしれない。

 

グローバル論客は④に位置する。つまり資本主義マンセー、むしろ新自由主義リバタリアンにちかい。日本が駄目なら世界にはばたけ。日本以外の国は成長しとる。世界に目を向ければもっと成長機会がある。資本主義を信頼しているが、日本は信頼していない。

 

引用:日本への諦めと×お金へのあきらめマトリクスで理解する―若者の働き方4タイプ

 

 

では。