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頑張ります。

ジャーナリストが伝える2つのこと~問題提起と価値発掘~

 

ジャーナリストに求められることは短く言えば、埋もれているものを掘り起こすことであると思います。

 

新聞記者になりたい人の理由に、文章を書くのが好きというのがありますが、なんか本質的でないという気が。プロ野球選手を目指す理由が、バットを振るのが好きだからです。のように聞こえます。

 

メディアの輪郭というブログを運営されている若手編集者の佐藤慶一さんもインタビューでこうおっしゃっています。

 

ーーさまざまな媒体に関わる中で、慶一さんの根底にあるものが気になります。

 

そうですね、それは”人や団体が価値を生み出しているにも関わらず伝わっていないものを広げたい”という想いでかもしれません。自分たちが価値ある活動をしていると思っていても、知られなければ、認められなければあまり意味がありません。活動が知られることで誰かが応援したくなったり、何かアクションを起こしたくなったり、そうなってほしいと思っています。その手段がライティングだったり、ウェブマガジンだったりするわけで、大手メディアは取り上げないものを、何かの価値をより適切なカタチで多くの人に届けたいですよね。僕らライターは、入り口を創る役割です。

 

しばらく、潜らせていただきます。 -No.293- 獨協大学外国語学部英語学科4年生 佐藤慶一 | ■学生■ | インタビューサイト【繋がリアン】

 

こういった伝わっていないものを伝えたいという思いがあってこそ、ジャーナリストは務まるのではないでしょうか。

 

そしてタイトルのジャーナリストが伝える2つのことですが、今述べた「伝わっていないもの」には2つの種類があると思います。

 

1つめが問題提起しなければならないもの、2つめが価値を発掘しなければいけないもの。

 

問題提起としてジャーナリスト

 

想像しやすいのが、新聞記者という仕事だと思います。政治家の汚職事件を暴いたり、丹念に取材を続けることで、賄賂を暴露したりなどです。知りたい内容ではないけど健全な社会運営のために伝えなければいけないこと。報道という言い方がしっくりくるかもしれません。

 

また「ブラック企業」や「パワハラ」など、新たな言葉を作り、世間に対して訴えかけることも問題提起のジャーナリズムであると言えます。

 

民主主義を維持するための一役を重要な担っています。

 

価値発掘としてのジャーナリスト

 

もう1つが価値発掘としての1面です。上に挙げた佐藤さんのように、「頑張っているけど、その活動が伝わっていない」人たちにスポットをあて伝えること。greenz.jpやトジョウエンジンがそういったメディアの代表例ではないでしょうか。

 

もちろん以前からこのような側面としてのジャーナリストもあったと思いますが、Googleの登場で検索コストが下がったことで、以前にもまして注目を集めているのではないかと思います。

 

上が社会のためのジャーナリストなら、こちらは頑張っている人のためのジャーナリストと言えるかもしれません。

 

 

 

自分が伝えているものあるいは伝えたいものは、「社会のためなのか」それとも「頑張っている人のため」なのか、考えてみたいです。