中国アプリ・アワードに参加してきました(後編)
中国アプリ・アワードに参加してきました(前編) - 編集ハ(ファ)ック
の続きです。100人の開場は立ち見が出るほどの満席でした。
(筆者撮影)
評価者は以下の5人です。
Avazu(艾维邑动)创始人兼CEO 石一
腾讯高级市场经理 负责QQ及其商业化项目的市场工作 曾艳琦
2345移动项目部总监 袁琼
InnoSpace孵化器项目及运营负责人 梅晨斐
2014年度中国好应用评选大会_活动行-全球最大中文活动平台!
では、当日のピッチで面白かったアプリを4つ紹介します。
1 每日瑜伽 Daily Yoga 毎日ヨガ
ヨガのカリキュラム、ヨガ愛好者同士のコミュニティ機能を提供しています。ビジネスモデルはフリーミアムの課金制で、現在月間売上は1000万円。ユーザー数は1800万人でアクティブユーザーは300万人。
注目すべきはその市場規模です。中国のヨガ人口は5500万人で年間300万~500万人のペースで増加しています。市場は650億元(1兆3000億円)。アメリカのヨガ人口は3800万人でこちらも毎年増加しています。市場規模は400億ドル(4兆円)。やはり狙うべきは大きく、成長しているところですね。
日本語版もローンチされていて、評価は高いです。
毎日ヨガ - Daily Yoga - Google Play の Android アプリ
2 周末去哪儿
日本語に訳すと「週末どこに行く?」になります。日帰り旅行のパッケージなどを中心にオンラインで予約して購入できます。ユーザー数が拡大したのは、企業側が情報管理をできるようにしてからとのことです。現在ユーザー数は500万人。日本企業と合同でコンテンツつくりにはまだ行っていないとのこと。こういう所の総合代理を取って、日本で営業するのは1つの方法かもしれませんね。
3 狗管家
犬を飼う人のためのプラットフォーム。犬を飼うための知識が不足しているという問題を解決するために創ったそうです。餌を与えるタイミングなどをプッシュ形式で教えてくれます。ここで使われているデータは専門家の統計的な分析に基づいているとのこと。犬の着せ替えグッズの販売もできることを考えると、ビジネスモデルはかなり作りやすいのではないかと。もちろんコミュニティ機能もあります。
4 名刺管理|名刺認識アプリCAMCARD
日本でも有名な名刺認識アプリ。副総裁直々のピッチでした。ハードとしての機能性ももちろんですが、今後目指していくのは、ビジネスマンにとってのプラットフォーム。そして法人向けのサービスも充実させていくとのこと。やはりどの企業もハードの次はプラットフォーム化。そして020という流れが加速していきそうです。
おまけ
質問するときに、「日本人です。これから日本へ行く中国人はますます増えていくかと思いますが、今は日本企業との合作などはあるのでしょうか?」という質問を2回しました。すると会の終了後、中国人向けの韓国旅行の斡旋を行っている韓国企業の総経理に声をかけられました。韓国から見ても中国は良いお客さんで、どんどん狙っていきたいと。中国人観光客向けビジネスは世界各都市でチャンスがありそうですね。
まとめ
O2Oが最も熱い話題だと改めて感じました。オンラインからオフライン。そしていかにお金を払ってもらうか。
会は1人50元(1000円)。お菓子と飲み物。協賛品としてぬいぐるみ・トランプをもらいました。このイベントでもしっかりとビジネスとして成り立っているなと。
引き続き中国のスタートアップの好事例に注目していきたいです。